
所属クリニックの知名度≠ドクターの技術力と考えよう
知名度やメディア露出だけを頼りにしたドクター選びは禁物
豊胸を受けると決めた時、あなたはどのような基準でクリニックを選びますか。
- 人にばれないナチュラルな仕上がり
- 片側400ccの脂肪注入
- 幹細胞とPRPで高い生着率
- 最新のバッグを使用
- 芸能人やモデルに人気
- 豊胸効果が長期間持続
こんな魅惑的なキャッチコピーが躍るクリニックの広告宣伝でしょうか?
それとも、知名度や規模、料金や立地でしょうか?
「有名だから」「TVでよく見かけるから」――。そういった理由でクリニックやドクターを選び、手術内容を決定する人は少なくないと思います。しかし、"広告量=知名度"は成り立っても、"知名度=技術"とは限りません。特に全国展開している大手のクリニックには、様々な技術レベルのドクターが混在しているとお考えいただいて良いと思います。
大手チェーンクリニックの内部事情
例えばあなたが、広告でよく見かけるチェーンクリニックを選び、そこで一番上手な先生を指名したいと考えているとします。
しかし、そのようなクリニックでは、希望する手術日によって担当医を決めるのが常。誰が執刀するかは事前に明かされません。ほとんどロシアンルーレットのようなものなのです。
それを知った当日になって
「この先生に任せて大丈夫かしら?」と躊躇していると受付の女性からこう言われます。
「どの先生も豊胸手術の経験が豊富ですから、結果に差はありませんよ。ご安心ください。」
しかし、これは本当でしょうか?
大抵のクリニックの受付は予約を取るのが一番の仕事です。ドクターの多いチェーンクリニックですと、経験の浅い先生を活用してでも、"効率よく"一日の手術スケジュールを回す必要があるということです。

ドクターの経験値を見極めよう
豊胸はドクターによる技術の差が出やすい施術
豊胸を検討中の皆さんに知っておいていただきたいのは、豊胸は美容施術の中でも、ドクターによる技術の差が特に出やすい施術だということです。どんなドクターでも失敗のリスクをゼロにすることはできませんが、経験によってその確率を減らすことはできます。また、経験豊かなドクターであれば、万一経過が良くなかった場合でも、しっかりとフォローできるはずです。
ドクターの経験と技術を知る目安
それでは、どのようにドクターの経験・技術不足を見分ける(=経験・技術の豊富なドクターを見つける)ことができるのか。その目安をお教えしましょう。
意外に簡単ですよね。クリニックの主要医院の院長は、クリニックの顔ですから失敗は許されません。また、経験豊富で技術力の高いドクターは、必然的に責任のある高いポジションに上がっていきます。このようなドクターが失敗する確率は、限りなくゼロに近いものです。
ただ、全国チェーンのクリニックの場合は例外もありえます。同じ院長という肩書でも、新人の先生が院長を担当していることもあるのでご注意ください。

実際に足を運んで確かめよう
気になるドクターを見つけたら、まずはカウンセリングを申し込む
気になるドクターを見つけたら、必ずカウンセリングを受けてみましょう。実際にカウンセリングを受けてみると、その先生の経験や自信というものは意外と見抜けるはずです。その際に役立つ3つのポイントを紹介します。
- ニーズをくみ取った上で、率直に自分の意見を述べてくれるか?
- 良識のあるドクターは、できないことやデメリットも含めて現実的な話を率直にした上で、自分の得意な施術を提案するものです。
- ニーズに合った提案をしてくれるか?
- 提案が自分の希望とあまりにそぐわない場合は、理解力が乏しいか、ある特定の施術に仕向けたいという営業的な意図があるかもしれません。他の先生のセカンドオピニオンを求めてみてから決めましょう。
- ドクターの判断と異なる施術を、ドクター以外のスタッフが勧めるか?
- クリニックで信頼されているドクターなら、スタッフがその判断と違う選択肢を勧めてくることはありません。
自分のフィーリングを大切に
感性や相性といったフィーリングも重要です。人間的に合わない、どうも好きになれないといったドクターに任せると、ちょっとしたことが後々ストレスになってくるものです。
話の端々に垣間見える受け答えの仕方や他のスタッフとの関係性など、信頼に足る人物かどうかを、注意して観察してみるのも良いでしょう。

ドクター選びの手順
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インターネットで情報収集する
ネットで"豊胸"と検索すると、実に多くのサイトが表示されます。
クリニックの公式サイトのみならず、施術経験者のブログや口コミ情報などから、幅広く情報収集してください。いくつかサイトを見ていくうちに、豊胸にはどんな種類があるのかという基本情報や、どのクリニックがどの豊胸術を得意としているかが見えてくるはずです。この過程で浮かんできた不安や疑問点はメモしておき、カウンセリングの際に確認してみると良いでしょう。 -
気になったクリニックにメールで問い合わせる
メールの場合、あらかじめ質問事項を頭で整理できますし、緊張しやすい人も安心して相談できます。最近はほとんどのクリニックが "無料メール相談" を受け付けていますが、時には院長自らが回答してくれるクリニックもあるようです。その一方で、単なるオペレーターが事前に用意されたテンプレートを使って返信するだけという場合も少なくありません。ゲストとしては当然前者が好ましいわけですが、メール相談一つで、クリニック間のスタンスの違いを知るきっかけにもなるのです。
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複数のクリニックでカウンセリングを受ける
最後は実際にクリニックに足を運び、生の情報提供をドクターに求めましょう。インターネットでの情報収集がここで役に立ちます。メモしておいた疑問点や不安点を思い切ってドクターにぶつけてみましょう。手術前にあなたの不安を解消してくれるドクターに出会ったら、あとはそのドクターとしっかりとした信頼関係を築くのみ。手術をしてくれるのは、設備や道具ではなく、一人の人間としてのドクターだということを忘れないでください。